スタジオアンビエンテからの提言

スタジオアンビエンテ
(アンビエンテとはイタリア語の環境)

 

スタジオアンビエンテでは、人間がもたらす環境保全の支障となるような「環境負荷」を少なくし、環境と共生する多様な生き方や生活を提案してまいります。

 

自然と共に生き、健康で豊かな暮らしを考える、将来に渡って変わらない、持続可能な社会の仕組みをサスティナブルな社会と呼びます。本来、自然の中で生まれ、自然と共存するべきはずの人間が、現在では自然を破壊し、自ら生きにくい社会へと進んでいます、まるで将来の先細る世界を作っているようにさえ見えます。このままでは、いずれ、人間自身が住めない社会になってしまうのではないかとさえ思います。

 

本当に、このままで良いのだろうか?

 

私たちはできるだけ『オーガニックでナチュラル』に生きたいと願っています。

日々の中で、より自然もしくは天然で、安心できるものを食べたり、使ったり、まとったりできる暮らしをしたいと考えているのです。そして、そのような考えを持つ人々がどんどん増えています。健康に良い、安心できる、おいしいもの、などは誰もが手に入れたいはずです。

 

オーガニック(有機的)であるということは、例えば農業なら化学農法などではなく、化学肥料などに頼らず食品などの安全性を高めていくことでしょう。太陽や水や土地、そしてそこに育つ植物、それをはぐくむ微生物に至るまで、自然のもたらす生命のサイクルを大切にしたいのです。ナチュラル(自然由来)に生きたい、人間としてのそんな基本的な思いをかなえるために何か出来ないものかと、スタジオアンビエンテで様々な情報発信やご提案ができたらと思っています。

 

平成26年4月、政府・環境省は「環境基本計画」を発表しています。その既存計画の中にあるのは、まさにここで冒頭に述べさせていただいたような「持続可能な社会」=サスティナブルな社会を検討するものでした。

 

『環境基本計画』の第一番に挙げられているのは、
「安全」を前提として、「低炭素」・「環境」・「自然共生」が統合的に達成された社会を実現
※「低炭素」とは、二酸化炭素の排出が少ないこと。低炭素社会、脱炭素経済など。

 

そして、そこに向かうことを目指すための社会像・戦略としての目標などが掲げられています。
それは、経済優先、効率優先などという名のもとに、壊してきた、無くしてきたかもしれない多くのものを見つめなおし、今こそ再構築しなければいけないのでは?と考えます。そして、そのような考えを持つる人たちが、本当に多くなっているということではないでしょうか?

歴史を振り返ると、過去には産業革命など、工業的に大きく世界を変える時代が何度かありました。機械工業の革新や、電気などの技術の発展など、それは人々の暮らしを便利で豊かなものにし、経済発展への大きな成果を上げてきました。しかし今、その経済最優先の弊害が、ありとあらゆるところに出てきています。人間のもたらす公害などの環境汚染により、今や地球そのものが危機的状況に進んでいるといわれています。

 

考えたくはありませんが、もうすでに手遅れかもしれません・・・、

 

ですが、だからこそ!今こそ!大きく考え方を変えていくときではないでしょうか?
パラダイム(その時代や分野においては当然のことと考えられている思想、価値観などを指す)を変える時が来ているのです!現在の価値観からのパラダイムシフトが必要なのです。

 

これからの大きなパラダイムは、『オーガニックでナチュラル』 そう、自然最優先なのです。

 

自然環境をより良いものに継続していく=サスティナブルな維持保存、それがわが身を守る唯一のパラダイムなのです。そのためには、何をしたらよいのか、どう考え方や生き方をシフトしていくのか、スタジオアンビエンテでは様々なアプローチで研究しています。

人間が生きて行くためには自然環境は不可欠なのですから、その環境をより良いものにして、より自然と共生する生き方を、ぜひ一緒に考えていきましょう!

 

 

 

スマートシティ・スマートグリッド

電気やガスなど、「あることがあたりまえ」だと思っている日々の暮らしの中で、すこしづつ、地球環境や自然環境などの「今の状況」を知っていきませんか?

 

オフグリッドハウス

電力会社の送電網のことを「グリッド」と呼ぶのを知っていますか?
原発事故をきっかけに、電気を自給しようという動きが大きくなりました。電力会社の送電に頼らず、ソーラーシステムなど使って自然エネルギーを活用する家を「オフグリッドハウス」と呼びます。

 

「ライフライン」と呼ばれる生活に必要な基盤=インフラと呼ばれるものは、電気・ガス・水道・交通・通信など様々ありますが、私たちの生活の中でも電気はなくてはならないものですね。現在の生活は、ほとんど何をするのも電気を使用しています。中には「オール電化の家」なども建てられています。とにかく電気が通じていないと不便なことが沢山あります。例えば、トイレを流すのも、ファンヒーターをつけるのも、当たり前だと思っていることが停電になるとできません。最悪、ガスならカセットコンロで、水ならペットボトルで、など代用も考えられますが、電気がなければ本当に不便です。その電気が原発に頼らず、個人でも自給が可能であり、自給することで少しでも地球環境が良い方向に向かうなら、生活の中へ取り入れてみたいと思いませんか?

 

また、電気と並びなくてはならないものとして石油が挙げられます。
石油依存の状況の著しい日本は、年間30兆円もの化石燃料を輸入しています。そのため、経済的にも海外に多くの資金が流れることになります。デフレ(物価が持続的に下落していく経済現象)になっています。

 

だからといって、電気や石油が不要だ、という極端な話ではありません。

地球環境を破壊していないか?人間をはじめ、あらゆる生き物に悪い影響はないのか?と考えたとき、もし答えがYESなら、少しでも何かできることはないのか?と考えることが大切でないか、ということです。そんなきっかけになれれば良いと考えているのです。

 

例えば、ひとつの方法として、「地域に必要なエネルギーを、地域の生み出すエネルギー資源でまかなう」取組みが始まっています。地方自治体や地域団体などが主体となって、太陽光などの自然エネルギーを活用してエネルギー生産を行い、それをその地域で使う、つまりエネルギー使用に対する対価を地域に還元するということです。その結果、地域ごとにエネルギー資源を地産地消とすることで、資金もまた地域の中で循環し、地域外へ出すことが減少うするでしょう。また、石油や原発に頼らないエネルギー生産ができることで、地球温暖化など人類の課題でもある、脱炭素社会を目指すことができます。

 

目指せ!自然エネルギーで地域内を100%の地産地消社会、なのです。

 

 

 

それぞれの地域に存在する自然エネルギーを、

✔ 太陽光

✔ バイオマス
再生が産可能な、生物由来の有機性資源で、化学資源を除いたもの、廃棄物の再利用など

✔ 小水力発電
用水路や小河川、側溝や水道など、非常に小規模な水力発電、例えば、昔ながらの水車の設置など

などに分散することにより、エネルギー自給100%を目指す!
将来的には、蓄電池や燃料電池も活用し、地域のエネルギーバランスを考える。

 

今こそ、そんなふうに考え方を変革し、生活をより自然な人間らしい方向に向かわせるという、大きなパラダイムシフトのときなのです。それを考えるとき、大きな単位では、スマ-トシティ(インターネットなどの先端技術を用いて、地域社会の基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市の形)でありますが、ここでは、もっと身近な「個人の家、個人の生活」について一緒に考えいきたいと思います。

 

戸建てでは、ズバリ!オフグリッドハウス(電力を自給できる家)にすることで、100%脱炭素となります。すでに、国土省では平成24年には「都市の低炭素化の促進に関する法律」が施行され、個人の建築物への低炭素化を促進しています。ご相談を承ります。

 

これからもスタジオアンビエンテでは、地域や行政へ地球環境やエネルギー循環への様々な意識改革、提言活動を行っていきたいと思います。とともに、土地開発や建築設計の分野から、少しでも皆様のお役に立つような情報発信を続け、少しでもお力になれたらと日々考えております。

 

 

 

 

グリーン経済の成長

自然を活かし、人を生かす! より良い自然環境から、明日の経済を生むには?

 

自然環境と経済活動、一見、相反することのようにも思えますが、やはり自然を守り、生活をしていくことを持続するには経済活動が必要です。サスティナブル(持続可能な)社会を目指すためには、それを支えていく経済の仕組みが必要となります。大手資本に依存し、結果その対価がすべてその資本に返るのでは、地域への恩恵がありません。

 

地域を生かして生み出されたものを、地域で消費し循環させるにはどうしたら良いのか?

 

グリーンベンチャー(これは造語。自然をグリーンとし、企業として新規の事業へ取り組むベンチャービジネスを掛け合わせ)を引き込む。

環境や自然共生を目指すベンチャー企業を立ち上げる、または、誘致する。

地域社会を循環型社会・自然共生社会に導くための提言、意識改革への英案をする。

 

人も自然も生態系の一部であるため、不自然な中では生き苦しく感じてしまうのでしょう。だからこそ、オーガニックなものを求め、よりナチュラルな暮らしを求める人々が増え続けている現状があります。この記事をお読みいただいているあなたも、そんなおひとりなのではないでしょうか?でも、一人ではどうにもならない、どうしたら良いのか分からない?なんて感じているのではありませんか?

 

もし、環境保護、環境保全のために少しでも何かしたい、との想いをお持ちなら、一緒に考えていきましょう! 同じ想いを持つ人たちでつながって行きましょう!

 

 

 

「シラス国」という言葉を知っていますか?

 

「シラス」とは「知らしめる」ということです。「シラス国」とは統べる(すべる)国ということで、「統べる」とは、全体を一つにくくる、まとめるという意味を表します。
つまり、そこにいる皆で互いに情報を共有し、一部の誰かの暴力や強制ではなく、話し合いでものごとを決める事を良しとし、国是として来た我が国なのです。人だけではなく、万物に魂を感じ、自然を恐れ、敬い、あがめる、そんな共通な想いを誰もが持っている、それが、本来、古事記の頃からの日本人の自然観だったのではと思います。

 

残念なことに、そんな日本人本来の自然観はいつの間にか大きく変わってきました。

 

自然と共にあったはずの、その中でも様々な生き方、考え方を容認してきた多様性社会は、グローバル化(例えば経済活動などが、国家や地域の垣根を越えて、地球規模、世界規模で考えられ行われること。技術革新・規制緩和によって「人・モノ・カネ・情報」が国境を越えて行き交うようになったこと)とともに失われつつあります。

 

人と自然が生きる

✔ 低炭素社会
✔ 資源循環
✔ 自然再生

等で、グリーン経済を作るべく、新しい技術を構築することが大切なのです。

 

それは決して「古き不便な時代に逆戻り」ではありません。電気設備もガス器具も無かったような、そんな時代に戻りたいと思うような人はいないはずですよね。スイッチを押せば灯りがつく、蛇口をひねれば・・・おっと、最近はレバーを上げ下げ、でしょうか?お水が出る、誰しもがそんな便利な生活のほうが良いということは間違いありません。

 

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

 

その便利さ、生活の豊かさの陰にあるものは? 
それらを支えるもの(企業)の目指す方向は、自然や資源を失うようなことはないのかを。

 

だからこそ、新しいパラダイムはナチュラルモダンなのです。

 

特別な人たちがすること、考えることなのではありません。

誰でも、何かしらできることがあるはずです。そんな想いが集まって、大きな力が生まれることを願っています。そして、それは持続可能であること、自分の住む地域に還元できることであればより良いのはないでしょうか。

自然を守り育み、その恩恵(自然エネルギー)を活用することで、明日の経済を生みだし、その経済活動の循環で、住む地域も活性化し、私たち一人一人が地球環境を守っていくという使命感や達成感で満たされる、そんな一歩を一緒に踏み出しましょう!

 

さまざまなものが循環し、活性化する、そんなグリーン経済を生み出して行きましょう!

 

 

 

 

 

地域循環型社会への転換

地域循環型社会への転換で暮らしを豊かに

暮らし方を見直してみましょう。
発想の転換で、より豊かな人間らしい暮らしを手に入れてみませんか?

 

ここからは、より具体的に明日への一歩を考えていきます。

✔ 地域のエネルギーや消費の循環を目指す。

✔ 自然資本・人材・消費を地域内で循環させる、地域通貨(※)などとともにその地域の多様性を尊重した、活力と魅力のある地域づくりが重要。

※「地域通貨」とは地位経済活性化のために地方自治体と民間企業などが連携して、その発行地域のみで通用する仮想通貨ですが、従来のものとは少し考え方を変えています。

 

 

 

地域のエネルギーや消費の循環を目指す

では、ある地方で作るオーガニックな野菜を例に考えてみます。

 

とある地域の地元生産農家が、自分の土地のみでなく近隣の土壌環境も含めて土地からこだわり、自然農法で、手間暇をかけて野菜本来の味を持つ「こだわりのオーガニック野菜」を作っているとします。(実際に実践されている農家さんは多数存在します。)

 

さて、その野菜を、どこかの、誰かが食べるために、どれ位のエネルギーが必要とされるのか?という観点から考えてみましょう。

 

その野菜の大多数は、消費者の多数存在する「都市」での販売流通に乗ることでしょう。

生産農家は生産物を売ることで生計を立てる、当然のことです。それは生産者や、その仲介者や、運送業者、販売企業などを動かし、経済を動かすという点からはとても重要です。

 

しかし、そのこだわって作った有機栽培野菜を「どこかの」「だれかが」に届けて、食べてもらうためには、生産された地域を離れ、物流ルートに乗せ運ばなければなりません。つまり、これらの生産品が、生産された地域を離れた遠いところに供給されるためには、ガソリンや電気などの大きなエネルギーを使います。現在、それは当然のことと考えられ、誰も疑問にすら思わないのかもしれません・・・そのさまざまな対価は、こだわりのオーガニック野菜の販売時に転化されています。それらの対価を含めて、実際の販売価格はより高価になっていきます。そればかりではなく、その流通過程で排出される二酸化炭素や廃棄物などの問題も発生します。

 

そんなひとつひとつのことは小さな話かもしれませんが、地球規模に考えれば、どうなのでしょうか?ちょっと極端な話にはなりますが、こだわりをもってお取り寄せをして購入した野菜を食べることで、逆に自然環境を壊すことになる???としたら・・・

 

そこで、遠くの販売流通ルートに乗せるのではなく、以前から始まっている、地元で生産したものを地元で消費しよう、という「地産地消」への取り組みをもっと推進する必要性を感じます。せっかく良いものを作っても、本当に地元の人に消費されているのでしょうか?スーパーなどで見かけるのは、むしろ「生産者の顔」が、例えば1枚のシールとして生産物に貼られ、はるかな大都市の野菜コーナーで「○○県産有機野菜」などと銘打って販売されるような現状があるのではないでしょうか・・・

 

野菜のような農産物に限らず、エネルギー資源も含め、その地域で生み出されたものを、その地域に住む人々が享受する、ものや資源が無駄にされずに循環する仕組みを考えていくことは、資源の少ない我が国ではとても大切なことだと思うのです。

 

そこには人材や地域共同体であるコミュニティを必要とします。
自然を守りつつ活用することへ関心を持ち、意識を高く取り組むことのできる人材を地元に見出すこと。同じ想いを持つ人々が集えるコミュニティを作ること。このことは、経済という概念だけではなく、すでに地域にある自然や人を守るのに大事です。

 

そしてなにより、そこにいきる地域の人々が、地元のためにこだわりを持って生産したものを、地元にいながら手に入れることできるという、本来的な意味でのオーガニックでナチュラルな豊かさを持つことができます。

 

思えば、第一次産業(農業、林業、水産業、牧畜、狩猟などなど)の役割というのは、実は自然を守り、その自然をより良い状態に保っていくというサスティナブル(維持継続可能な状況)な人間社会のためには、もっとも重要なものであったのではないかと思われます。

 

人間が社会生活を営むための「経済」という側面ではなく、もっと根源的な「環境を守る」という役割をもつものでしたが、いつの間にか生産性とか、効率という波に押され、かつ、従事する人々の高齢化や後継者不足に悩まされるという悪循環の中に陥っているように思えます。

 

大切なことは、農業は食材の生産のみの役割ではなく、自然と人間社会の接点なのだということです。その土地を耕し、植物を育て、それを人が食べる、その時に出る有機的な廃棄物が、再び土に戻って、新たな植物を育てるもとになる、人間も自然のサイクルの一部だということがわかります。

 

林業もまた、建材のためだけではないのです、すでにその山にある木々を環境に合わせて伐採したり、新たに植林をしたりすることで山を手入れすることで治水や治山が行われます。手入れの行き届いた山々はその豊かな実りで、他の動植物を育てます。山にいるもの育つ者のみではなく、その恩恵は川や海に流れることでより広範囲な命の営みを育てていきます。それが永年続いていくこと、それこそがサスティナブルな状況であり、社会を守る役目も担っているのです。

ですが、残念なことに放置されたままの森林を持つ山々も多くなりつつあるのです。

 

第1次産業と呼ばれる他の分野もまた、同じように、その職種にそれぞれの持つ特性を持ってさまざまに自然と関わり、自然を守っている役割を持っているのです。

 

 

 

活力と魅力のある地域づくり

では、地域貢献のできる地域づくりを、もっと具体的にはどのようにしたら良いのか?今回は建築的な立場から考えていきます。

 

地域活性の方策として、地産地消マーケットを作り、小さなコミュニティを作ること。
その取り組みの一例として、タイニ-ハウスやトレーラーハウスなどの活用を提案します。

 

タイニーハウスとは、日本語では「小さな家」と訳されて、近年話題となっています。

アメリカでは数年からブームが始まっているもので、同時多発テロ(2001)やリーマンショック(2008)などを経験したアメリカの人々の中で「シンプルで無駄のない暮らし」「豊かで小さな暮らし」をしたいという気運が高まり、そのための本当に必要なものだけで暮らすための家のことを指します。シンプルでエコな暮らしの出来る家を持とう、ということです。

 

トレーラーハウスとは、キャンピングカーの自走しないバージョンのようなもので、他の自動車にけん引されるもの、キャンピングトレーラーとも呼ばれます。生活に必要な装備(ドア、窓、ベッド、テーブル、キッチン、トイレ、シャワーなど)を一通り整えたトレーラーを指します。場所があればどこでも移動可能なため、日本でも東日本大震災の時などには仮設住宅として用いられたりもしました。

 

つまり、家を建てようというときに、より自然にやさしくありたい、よりエコでありたいと考える方々へ、タイニーハウスやトレーラーハウスという今までの常識と違う選択肢もご提案できるということです。

 

「小さな家」を自ら地元県産材を活用して建てられるような仕組みを作りたいのです。
このサイトでのご提案は「オーガニックでナチュラルな暮らし」なのです。

 

自然を大切にし、環境に負荷を与えることを減らして、シンプルに暮らそうというコンセプトは、そう「ナチュラルモダン」。ですから、エネルギー効率などにも配慮した暮らしを目指すことを考えると、木材の需要も、地産地消品であることが理想的ともいえます。大きな仕組みや資金ではない、手軽な需要や資金に特化できるマーケットを地域コミュニティに作ることができ、それが継続して活動できることを目指したいのです。

 

今、林業は、戦後植えられた、建材用の針葉樹が伐採期を迎えています。

 

しかし、従事者の高齢化や後継者不足などで、これらの森は、「使われない荒廃した針葉樹の森」となって取り残され、再生することをしません。すでに成長している木々は、そのまま成長を続け枝葉が茂ります。根元には太陽の光が届かないため、本来その木下の土地に生えるべき他の植物が育つことが出来ません。餌としての植物も育たないし、木の実さえならない針葉樹の森には動物も鳥も来ないでしょう。既存の木々は大きく育っても、自らの次世代の若木さえ育たない、暗く生い茂った森には、人間は近づきたいと思うでしょうか?森林浴?真っ暗な森で?考えられないですよね・・・

 

これらの再生しない森は、サスティナブルではないのです。「再生しないこと」を持続させてはなりません!

 

そこで、この森を計画的に間伐し、森の中に適度に太陽の光を入れる。そして、広葉樹を植えることで、人手の入った計画的な雑木林=里山を作りだす。そう、循環する森へと変えることで、より良い木材が育っていくようにするのです。そうして育ったこの地元の材を使って、地元で消化できるような、小さな需要でマ-ケットを作ることが出来たら「木材の地産地消」が可能になるのではと思います。間伐材利用には、タイニーハウスはその一例ですが、もっともっと小さな、例えば子供用の積み木などのおもちゃから、戸外に設置するベンチや遊歩道の材料でも良いでしょう。物流により遠くに運び出すのではなく、地域のどこかで生かされるのが目標なのです。

 

そのためには、里山を維持管理するための仕組みが必要になります。
日本総合研究所 主席研究員の浩介氏の提唱する「里山資本主義」の中に、そのヒントがあります。それは、「お金が少なくなっても、あるいはゼロになってしまっても、人が生存し社会生活を営んでいくのに必要な水、食料、燃料は供給され続ける――。このような仕組みがあれば、お金にとらわれがちな現代人は、もっと平和で創造的な生活が送れるのではないだろうか。」(お金にとらわれない成長を創る)より)というものです。まさに「エネルギーの自給自足」でしょう。

 

藻谷氏の提唱の中に「トライセクター・リーダー」という言葉が出てきます。

それは、第1セクターである政治・行政(公共)セクター、第2セクターである企業(営利)セクター、第3セクターであるNPO・NGO(非営利)セクターという3つのセクターの枠を越えて活躍する、新しいリーダー像のことを指し、各セクターの特徴・役割を理解したうえでコーディネーターのような役割を果たす人物が必要である、ということなのです。

 

このトライセクター・リーダーとなる人物を見出し、育て、ともに協力し合いながら、地域活性化に対する様々な課題に挑戦し、解決の糸口を見つけていくことが大きな課題となります。

 

もちろん現実的には経済活動が伴わなければ持続はできません。お金が無いことには社会生活は営めませんので、日々の経済活動を否定するものではありません。逆に、自然とともに暮らしながらも経済活動ができるなら、それは大きな魅力の一つにもなりうるでしょう。

 

最新の技術も取り入れつつも、自然を大切にしながら、地域での良好な人間関係を築き、想いを同じくする人々と出会い協力し合う、など、そこにはお金だけがすべてではない、お金には換算できない、たくさんの豊かさ、喜びなどが生まれるのではないでしょうか?

 

「シンプルモダン」な暮らしの中で、
そんな素敵な出会いが日々できますように。

 

2018年1月1日
(有)スタジオアンビエンテ
代表 窪田 浩之